2009年7月23日木曜日

帰ってきたストリートファイター(前編)

 かつて帰ってきたマリオブラザーズ(永谷園のふりかけ(笑))なんてものがありましたが、それとは全く関係なく、対戦型格闘ゲームの王様ストリートファイターシリーズ(以下ストシリーズ)の最新作、正式名称ストリートファイターIV(以下ストIV)のお話です。

 前回までドラクエIX騒動という辛気臭い話題だったので今回は景気のいい話でもしようかと思います。(一部メディアでは伝えられましたが、酷いところでは完全になかったことになっています。)

 ストIVを語る前にストIVが登場するまでの経緯を書こうと思います。(長いです)

 例によって管理人はこのストシリーズを1作目からプレイしているわけですが、何と言ってもやはり対戦型格闘ゲーム(いわゆる格ゲー)に“いい意味”で火をつけたストリートファイターII(以下ストII)を抜きには語れないでしょう。

 国民的ゲームを飛び越して世界中でその名を轟かせることになったストII。

 当時、その美しいグラフィックとレバー+6ボタンから生み出される多彩な技の数々、それにより発生する多様な戦術性は格闘ゲーマーのみならず幅広い支持を集め他のゲームを圧倒していました。

 各メーカーからも追従するように対戦型格闘ゲームを続々と打ち出しますが、勝負になるのはSNKぐらいなもので多くのクソゲーは無残にも散っていきました。

 グラフィックのみならず、絶妙なバランス調整と操作感覚は逸品で流石はカプコンと呼べるものでした。

 その後はストシリーズ以外にもヴァンパイアシリーズなどの名作を手がけ対戦型格闘ゲームの雄として確固たる地位を築きあげます。

 ですがバーチャファイターや鉄拳などの3D対戦型格闘ゲームが世に出始めると少しずつ状況が変わって行きます。

 ZEROシリーズなどで新しいシステム等を惜しみなく導入して人気を維持しますが、ZEROの新作が登場するたびに追加される新キャラクターが過去のシリーズに出てきたものなど既に新キャラとは呼べないものであったり、相次ぐシステムの変更や追加により複雑化。

 この頃になると素人お断りのような状態でコアなゲーマーも新作が出るたびに篩いにかけられるようになり、益々コア化していくような悪循環。(それでもそれなりの安定感があるZEROシリーズは携帯型ゲーム機などにも移植を果たし寿命の長いものとなる。)

 バーチャや鉄拳に触発され、このままではいかんと思ったのかは知りませんがそんな中ストシリーズもいよいよ3D化を果たすことになります。あの“いろんな意味”で話題をさらったストリートファイターEXの登場です。

 操作感覚はこれまでのストシリーズに近い形ですが、どう見てもその見た目と雰囲気はバーチャファイターと鉄拳を足して2で割ったようなグラフィック。

 当時の3Dグラフィック技術では2Dキャラから3Dキャラへの変更は違和感が拭いきれず、その3Dグラフィック技術もバーチャシリーズや鉄拳シリーズと比べて低いものでした。(その後もEXは続編を出すものの、これまでのような人気を得ることなく静かに終焉を迎えます。)

 話題騒然のEX第1作登場からわずか数ヵ月後、開発遅延により遅れに遅れていたストIIシリーズの正統な続編であるストリートファイターIII(以下ストIII)がついに姿を現す。

 NEW GENERATIONを皮切りとして3rd STRIKEまで続くことになるストIIIシリーズは作品としては間違いなく秀逸だった。(2D対戦型格闘ゲームとしては、ドット絵のパターン数が半端じゃなかった。)

 しかし時すでに遅し、時代の潮流はフル3D全盛、それを家庭で手軽にできるようになっておりかつてはゲームセンター(以下ゲーセン)で腕に覚えのあるすご腕ゲーマー達も今やクレーンゲームやプリクラなどの台頭により女子高生を横目にゲーセンの片隅で肩身の狭い思いをしながら細々と生き残っている絶滅危惧種にすぎなかった。

 そんなアーケードゲーム衰退の中においては、いかにストIIIが稀に見る傑作でも時代の流れには逆らえず隆盛を誇った以前のような盛り上がりはなく、当時としてはめずらしかったネットによるマッチングサービスも行き場を失ったかつてのコアゲーマー御用達で、そのコアゲーマーもあっと言う間に潮が引くようにいなくなった。(当時としては仕方の無いことかもしれないが料金設定が高すぎたのとラグが問題。)

 その他、この当時すでに対戦型格闘ゲームそのものに対するゲーマー離れが進んでおり更に人気の陰りに拍車をかけることとなった。(バーチャシリーズや鉄拳シリーズですら暗雲が立ち込めていたが開発メーカー側は見て見ぬふりをしていた。)

 少し話しは前後するが、EXでは失敗したもののそのまま黙って引き下がるカプコンではなかった。

 ゲーム界そのものにマンネリ感が漂う閉塞的な状況の中、バイオハザードシリーズ(以下バイオシリーズ)という新風を呼び込む。

 1作目こそ爆発的な瞬発力はなかったが、口コミで評判が広まりロングセラーとなる。(2作目以降はストIIに勝るとも劣らないほどの人気を得る。)

 かく言う自分も薦められ借りてプレイしたことがきっかけとなり後に購入することに。

 カプコンの新しい顔となった、このバイオシリーズはこの手の先駆者である、アローン イン ザ ダークを差し置いて海外でも高い評価を得ることになる。(当時ひっきりなしにこの両者は比べられ海外では先駆者にも関わらずアローン イン ザ ダークはボロクソに言われていた。)

 ※これだけ書くとまるでアローン イン ザ ダークがクソゲーのように思えるので補足しておきます。

 またもや例のようにアローン イン ザ ダークの1作目(PC版)をプレイしている管理人ですが、このゲームは決してクソゲーなどではなくむしろ良ゲー。

 アローン イン ザ ダークは知らなくてもバイオを見ればわかるようにその斬新な手法は特筆すべきものであることは言うまでもなく、ジャンルとして全く同じかと問われれば、それはメーカー側が提示しているだけにすぎず、(かつてはRPGという名のSTGなんてものも存在した。)新しい分野を切り開いたことに変わりはありません。(むしろバイオこそ元祖なんて海外で言うものなら袋叩きにされること受けあい)

 ただ、海外ゲームということもあり日本人にも受け入れられるかと言うと疑問符がつきます。

 いろんな意味で癖の強いゲームなので万人受けするとは言いがたい側面があるのも事実です。

 、、、というわけで話をバイオシリーズに戻します。(ストIVの話題からかなり反れてしまいましたが、後でちゃんと書きます(笑))

 時間が経過するにつれバイオシリーズにもマンネリ化という避けては通れない波が押し寄せ始めます。

 その頃海外の開発メーカーはグングンと技術力を底無しとも思える程向上させておりカプコンのみならず、日本の開発メーカーに影を落とす兆しが見え始めます。

 実際その頃管理人は国内の開発メーカーが作るゲーマーをないがしろにしたようなシリーズ物の連発(年に一度の恒例行事じゃあるまいし)やマンネリをマンネリで塗り潰したようなゲーム(革新的な物作りを最初から放棄したような目先の利益優先の代物)やら、とりあえず有名人を使って話題性だけは事欠かないようなもの(ゲームの中身より宣伝戦略に重きを置くなんて言語道断)に愛想を尽かし、もっぱら海外のゲームばかりやっていた。

 国内のゲームは使い捨ての熱が冷めたら唯のゴミになるカイロのような物しかありゃしないなんて思いつつも、マメに情報だけは仕入れていた。(とは言うものの海外ゲームのついでといった感じですが)

 でもそんなことはしない方がむしろよかったのかもしれない。

 国内ゲームの情報を入手する度に、聞いてびっくり見てびっくりするような驚愕の内容だった。

 海外のものと比べ数世代は遡ろうかという陳腐なグラフィック。

 それをなかったかのように別の話にすり替え褒めちぎる“自称”評論家、“自称”ゲーム通“自称”専門家と呼ばれる方々の何かしらの後光が射しているんじゃないかと思える程『素敵なレビュー』のオンパレード。

 ハンカチ無しには考えられないような聞くも涙、話すも涙の物語。(これについては多くを語るまい)

 これはもう、「付き合い」だとか「大人の事情」と言う名の癒着があるのでは?と疑われても仕方の無いような見るに値しない情報の数々。

これらの経緯から導き出した答えは、販売元が国内メーカーであった場合(開発元では無くあくまで販売元というのがみそ)に対してゲーム情報誌、ゲーム情報サイトは無力化するということ。

 何でそんなこと言うかって? 、、、だってあまりにも、、、あからさま じゃないですか!!!(笑)

 この手の話題はこのぐらいにしておかないと、いかにも人のよさそうなオッサンにおしかりを受けそうなのでやめておきます(笑)。

 そんなこともあって情報を仕入れていたとはいえ、海外ゲームばかりしていたこともあり国内ゲームに関しては流し読み程度でほとんどは見向きもしなかった。(くだらなすぎて。)

 以前あれほどご贔屓にしていたカプコンですら自分の中では存在感が薄れてしまっていた。

 それからさんざん海外ゲームを連呼してますが、詳しくは海外のPCゲームですね。

 PS3やXBOX360やWiiといった最近の据え置き型ゲーム機は持ってないんですよ。

 この三者の中で個人的に興味を惹くはXBOX360ですが、この機体が発売された頃はPCで発売されたものがXBOX360に移植されるというパターンが多かったんですよね。(最近は逆ですけど)

 そういう事情もあって購入は見送っていました。

 その他ハイビジョンテレビ(完全デジタル化したらテレビってどうなっちゃうのかな?)を所有していないということもあってせっかくのハイデフ画像を楽しめないことや、XBOX360は音がうるさいだとか、DVDに傷がつくなんて噂もあって購入意欲が沸きませんでした。

 それに日本じゃあまり人気ないんですねXBOX360。

 北米辺りじゃすごい人気らしいけどそれでもWiiには及ばないらしい。

 国内メーカー開発のゲームに興味の無い自分にすら任天堂の一人勝ちというのは耳に入ってきますよ。

 まぁ、日本のウォルト・ディズニーと称される天才宮本茂が率いる任天堂のことは置いといて、我らがカプコンに話を戻します(笑)。

 海外ゲームを多く取り扱うXBOX360ですら眼中にない自分にとってカプコンというメーカーが過去のものになりつつある中ひとつの朗報が飛び込んできた。

 ロスト プラネットと言うゲームを自社開発のMT Frameworkと呼ばれるゲームエンジンで製作しているという話だ。

 しかもPC版も発売されるということから自分の耳にも入ってきたわけだ。

 実際のところは、デッドライジングがカプコン製ゲームエンジンMT Frameworkを使用した最初の作品でXBOX360のみで販売されたということからこの時点まで気付かなかった。

 すでに有名どころのUnreal、Quake、Sourceやもっぱら一番美しい言われるCryENGINEなどを目にしていたので少々のレベルじゃ驚かないぞ、、とかまえていたのだが、実際スクリーンショットなどで確認してみると、なかなかどうして名ばかりのゲームエンジンでないことは一目でわかった。(厳密には同じゲームエンジンでもバージョンの違いにより表現力が変わるがここでは省略する。)

 今回ばかりはエセ情報サイトとやらも鼻息が荒くいつにも増して口が軽やかだった。

 後に体験版が公開されたのでさっそくロスト プラネット(MT Framework)の威力を直に確認してみることに。

 スクリーンショットなどで確認した通りの出来で、その時点でのカプコンの3Dグラフィック技術を測るには十分なものだった。

 もはやEXの時見せたような情けなさは微塵も感じられない。

 多少残念に思えたのはロスト プラネットというゲームがFPSでなくTPSだったということと、動きがややもっさりしており、ゲーム全体の流れとしてやや重いかなという印象が残った。

 せっかくのゲームエンジンの威力をFPSで体感できない点こそマイナス要因であったが、ゲームエンジンそのものの実力は十分満足できる域に到達していた。

 海外の開発メーカーが飛躍的な技術の向上をみせる中、多くの国内開発メーカーは唯それを呆然と見守るのみであったが、この辺りはやはりカプコンぬかりがない。

 ロスト プラネットそのものは、ビデオカードにバンドルしているものを購入しようかとも思ったが、次世代のビデオカードに期待していたため、ビデオカードは安上がりなもので済ませるべく、今回は見送る形となった。

 ロスト プラネットとは縁がなかったが、カプコンの今後を占う上で十分意味のあるものに思えたのが一番の印象だ。

 それを象徴するかのようにこの新型ゲームエンジンを利用してデビルメイクライ4などの新作を世に送り出しながらカプコンは3Dグラフィック技術をさらに洗練させていくことになる。

 カプコン株が自分の中で急浮上する中さらにダメ押しとも言えるような情報が舞い込んでくる。

 あのストシリーズの最新作を鋭意製作中というまさに青天の霹靂とも言えるような衝撃のニュースだ。

 今更また対戦型格闘ゲームですか?、、なんて考えた人もいたかもしれないが、自分としては、海外ゲームを満喫しながらも暇を見つけては過去のストシリーズをちょくちょく遊んでいたのでこのニュースは素直に歓迎できた。(たとえ古いものでも、やはりいいものはいいのだ。)

 そんな時思ったのが、3Dグラフィック技術を十分なレベルで備えたとはいえ、やはり2Dでくるのかな?とその時はそう考えた。

 これまでの話の中では出てこなかったが、かつてCAPCOMvsSNK2が背景は3Dでキャラは2Dという、今でいえば2.5Dとかいうやつで出来ていたのでそれも十分考えられたことだった。

 新しく情報が入るにつれ、そうではないことがわかってくる。

 完全にフル3D化して帰ってくるというのだ。

 さらにスクリーンショットなども出始めるとフル3Dということは決定的になる。

 そのスクリーンショットを一目見て思ったのが、これは絵コンテか何かかな?それともイメージ画とかいうやつ?なんて思ったのだが、紛れもないゲーム画像だったのには正直驚かされた。

 ロスト プラネット等の映像からは想像もできないような代物だった。(実際にストIVはMT Frameworkで作られているわけではないので違って当然だが、それでも想像の域を超えるものであったことはたしか)

 スクリーンショット1枚見て、「流石カプコンわかっているねっ!」と思わずにはいられないものだった。
 
 これがもしロスト プラネットなどに代表されるような写実的な表現、フォトリアリスティックなものであったならこれ程驚かなかったし、それはストシリーズというものに対して方向性が違うでしょ、、とツッコミを入れていたことだろう。

 そしていよいよ我々の眼前にストIVが装いも新たに姿を現す。

 帰ってきたストリートファイター(後編)へ続く。

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