「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(以下ドラクエⅨ)は発売から2日で約230万本以上販売し、同シリーズにおいてもっとも売れたとされるドラクエⅦを追い抜こうかという勢いだ。
しかしながら、その売れ行きとは裏腹にショッピングサイトや掲示板等の個人レビュー(または意見)で酷評が後を絶たない。
なかでもAmazon.co.jpのレビューが特に酷く星一つという不名誉な格付けが多く内容も散々たるものだ。
これらの件についてはすでに多くの人が知っていることかと思うので詳しい説明は省く。
では、なぜこのような事態に陥ってしまったのかということについて個人的な見解ではあるが推察してみようと思う。
それにはまず、酷評しているレビュー等が本当に正しいのかどうか見極める為にも自身で確認してみることにした。
ちなみに管理人は初代ドラクエからリアルタイムで遊んでいたこともあり、それなりに思い入れもあるが本シリーズ(リメイク作品は除く)においてはドラクエⅦを最期にプレイしていない。(Ⅶまではすべてクリア済み)
そのドラクエⅦに関しても数年かけてクリアするという、ドラクエⅠ、Ⅱ、Ⅲロト3部作等程の熱はすでに冷めているという点も踏まえておきたい。
はしょって結果から言ってしまえばレビュー等の内容は過激な文言もあるが、おおむね正しい。
具体的にまとめるとこうだ。
・妖精サンディは本当に酷い(言葉遣いや性格付け容姿にいたるまで)
昔からドラクエを楽しんでいる人達にとってみれば世界観を壊されたと嘆いて当然。
・ダンジョンになんら仕掛けがない(あっても無いも同然の代物)
地図も最初から表示されているので緊張感の欠片も無い。
携帯機とはいえ何も工夫がないのは手抜きと取られても仕方が無い。
・フィールド上に敵が見えている
これに関しては個人的に見えていてもかまわないと思っている。
逆に何もないところから急に敵が出てくるランダムエンカウントがすでに古いシステム。
問題なのは簡単に敵をすり抜けられること。
・メイン画面が上なのが使いづらい(見づらい)
言われてみると本当にそう、戦闘後の経験値だけ下に表示される意味もわからない。
ドラクエⅨと比較検討するためにDS版ドラクエⅣを少し試してみたが確かに下がメインの方がよいことがわかる。
・転職がわずらわしくイベントが単調
上級職への転職にわざわざクエストをこなさないといけないのが面倒。
そのクエストが楽しめるものだったら気にならなかったかもしれないが、意味のない条件付けばかり。
シナリオ中のイベントは新鮮味がなくこれまでやったことがあるようなおつかいばかりでウンザリ。
・セーブファイルがひとつしかない(中断はできるが基本的にひとつ)
これは確かにきつい仕様です。
もう少しどうにかならなかったのでしょうか?
意図的なものだとすれば悪意を感じずにはいられません。
その他まだまだありますがAmazon.co.jp等のレビューなどで確認してみてください。
大抵は的を射ているものなので参考になるかと思います。
ここからは逆にそれは違うんじゃないの?という意見を述べたいと思う。
これまでの否定的な意見から差し引けばちょうど良い感じになるはず(笑)
・グラフィックが汚い
ゲームサイトやゲーム雑誌等でさんざん取り上げられてきたのだからスクリーンショットなどを確認すれば一目瞭然だったはず。(それもしていないというのは問題外の外)それを買ってから言うのはいかがなものか。
では2Dのパリッとした画面なら良かったのか?(他の2DRPGと比べられている方がおられたので)
リメイクやスピンオフ作品ならともかく正統なシリーズ物で3Dから2Dに後戻りするのもおかしな話。
そもそも携帯機に据え置き型並のグラフィックを要求する方がおかしい。(現行機を将来的に越えるものがいずれ携帯機で登場したにせよ、その時代の据え置き型にはやはり適わないのは当然。どこまでいっても携帯機は携帯機なのだから)
携帯機で販売することそのものに反対だったというのなら買わなければいい話で、上記と同じくわかっててグラフィックが汚いというのはそもそも間違い。
・同じ装備をつけると皆同じ格好
当たり前です。
体型などの違いにより多少形状が変わることがあってもまったく別物になってしまうようでは、何がなんだかわからなくなりますよ?
・仲間が唯の戦闘要員でしゃべらない
ドラクエシリーズを長らくやっておられる方は当然ご存知と思いますがドラクエⅢは自分で作成した仲間と共に戦うだけでイベントや会話などは基本的にありませんでした。
ドラクエが参考にしたとされる世界的に有名なRPGの祖と呼ばれるウィザードリィも同様のシステムで、仲間とのやり取りはありません。
それでも評価が下がることはありませんでしたし、そのシステムに対する非難もありませんでした。
最近ではあまりにも音声や映像で物語を具体的にわかりやすくしているものが多いように見受けられますが、逆に想像する余地がないともいえます。
個人的に言わせてもらえば、一方的にだらだらと陳腐なストーリーをムービーやらイベントシーンで長々やられることの方が苦痛に感じてしまいます。
開発側に全部委ねるのではなく、自ら思慮することも少しは考えた方がいいのではないでしょうか?
・いまさら天使vs悪魔の対決
これまでは勇者vs魔王というだけの話で大した違いはない。
大きな枠組みとしてはこれまでもコテコテの内容なので、それこそいまさらその部分に疑問を抱くぐらいなら別のRPGをすればいいだけのこと。
・敵味方入り乱れる戦闘シーンが嫌だ(わかりにくい)
ドラクエⅧは動画で確認しただけで実際にやったことはありませんが、戦闘で皆綺麗に横一直線に並んでいる姿に違和感を覚えました。(あれじゃまるでG●ン)
しかもずっとそのままで、攻撃するものが前に出ては元に戻っての繰り返し。
一昔前のゲームならいざ知らず現在数多あるゲームの中においてはあまりにも不自然に思えます。
MMORPGなどが全盛の昨今、むしろ自然な戦闘の見せ方ではないかと思います。
上記のMMORPGなどの攻城戦などと比べれば随分わかりやすい方かと。
ただ、テンポがよくないのは認めます。
爽快感に乏しいというか単調と言うか連続して長く続けるのは正直しんどい。
Lv上げが基本のRPGにおいて戦闘を繰り返すのは必然であり必須。
それをできるだけ苦痛をともなわないようにするのが開発者の腕の見せ所でもありますが、今作品においては着眼点はよかったものの洗練されておらず完成の域にないのが残念。(最初はアクションRPGとして作成されていたようなので何か混乱があったのかもしれません)
しかし基本的に何事も保守的になりすぎず新しいことへの探求を忘れないことは大事。
その点に関しては評価したいし、してやってください。
長くなってしまったので残りは(後編)で書きます。
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