2009年8月4日火曜日

ゲームにおけるリアリティとは何か?

 リアルさを売りにしたゲームは昔からあるが、ここではFPS(1人称視点シューティングゲームの略称)に焦点を当てて話を進めたいと思う。
 
 そのアクション性の高さとシューティングという従来からある要素を取り込んだゲーム性により、管理人がプレイするゲームの中でも頻度の高いゲームジャンルとなっているFPS。
 
 1人称視点ということもあり美しいグラフィックばかりではなくリアルな挙動や演出にも凝ったものが多いジャンルの1つである。
 
 海外では特に人気のあるジャンルでありゲームの主力として最新技術を惜しみなく導入されることでも有名だ。
 
 そのFPSには大きく分けて2つある、スポーツ系かリアル系かというものだ。
 
 FPSにはSF調的なものも少なくないが、それらは大抵スポーツ系に属する。
 
 ではリアル系はというと第二次大戦ものか近代戦などの現実的な要素を盛り込んだものに多く見受けられる。
 
 私自身は第二次大戦か近代戦かを問わず遊んでいるが、俗にリアル系と呼ばれるものはあまりしていない。
 
 それは何故かというと、リアル系と呼ばれるわりにリアルでは無いと感じているからだ。
 
 リアル系と呼ばれるものの中には、視点を移動させただけでモーションブラーがかかるものもあるが現実に左右に振り向いただけで残像がでるようなことはない、あくまでカメラ越しに見た映画的な演出だと思う。

 狙ったところへ後から遅れて視点が移動するというのもおかしいと思う。
 本物の銃なんて扱ったことなどないが、光線銃などを用いたゲームでそんなことになった覚えは全くない。

 リアル性を装ったものは命中精度が若干押さえられているが、それでもあの命中精度はないと思う。

 あれが現実なら陸上兵士の主力武器はスナイパーライフルになっていることだろう。

 現実では走っているどころか歩いている場合であってもヘッドショットを狙うのは至難の業。

 第一現実では頭などは狙わず体の中心を狙うのが基本だ。

 ニュースなどでイラクに駐留しているアメリカ兵がスナイパーライフルなどで銃撃されるような場面が映ることがあるが棒立ちの相手にすら体を狙って打っている。(アメリカ軍が採用しているボディアーマーには弱点があり、そこを狙われているらしい、それでもむき出しの顔を狙うというようなことは現実的ではないようだ。)
 
 それに足を撃たれたのに動き続けることができるのもおかしい、それどころか戦闘不能なはずだ。(野球でデッドボールや自打球が当たっても、のたうちまわることがあるというのに。)

 本家本元のアメリカ陸軍が作ったゲームですら、一般のFPSとさして変わりない。(あれは予備役兵や志願兵を募るための宣伝目的なのであの程度の方が効果的なのかもしれない。)

 戦車が至近距離で対人戦などを繰り広げるのも不自然だ。(そんな近い距離で護衛の兵士も無く戦車が使い物になるかよって場面が多い。双眼鏡で確認できるかどうかの距離が普通でしょ。) 
 
 ようするにリアル系と呼ばれるFPSは中途半端なものが多いのだ。
 
 狙ったところへ打ったのに当たらないのは不条理に感じるし、リアルな歩行速度だからといって動きが緩慢になるのも操作する上でイライラ感が募ってしまう、ならば適度なところで落ち着こうじゃないかというのがリアル系FPSの真実だ。

 それなら始めからゲームとして楽しめるFPSで十分なのではないかというのが私の考えである。

 ゲームの進行を阻害しないのであれば映画的な演出があっても結構だし、爆発がやたら派手でハリウッド的な見せ方であっても良いし、動きがいくら速くてもゲームとして成り立つならそれもいい。

 ようするに楽しめるならスポーツ系かリアル系かなんてどうでもいい。

 しかし、たいしてリアルでもないのにリアルさを前面に押し出して売りにしているところが気に入らない。
 
 このゲームは一般のFPSとは一味違うみたいなところをちらつかせている割に中途半端なリアリティが仇となってゲームそのものとしても中途半端なものになっており、結局普通のFPS以下のゲームに仕上がっている。

 その中途半端な部分をゲームにおけるリアリティと呼ぶのは違うと思う。

 SFものであれ第二次大戦ものであれ近代戦であれ、まるで現実にあるかのようにプレイヤーが感じればそれはリアルなのだと思う。

 映画などで銃で打たれた人間が後ろに吹き飛んでも、仕込んだ爆薬で派手な爆発があったとしてもそれを見ている人がリアルだと感じればそれは有りなのだということがゲームの世界にも言えると思うのだ。

 それを操作性はおろかゲーム性まで犠牲にした名ばかりのリアリティを体感したいとは思わない。
 
 むしろリアルとはかけ離れていてもゲームとしてレスポンスの良いものや操作性の高いものを評価したい。

 最後にFPSとは関係ないが任天堂のWiiが世界中で人気があるのは皆さんもご存知のことと思われるが、あれはモーションコントローラーやWii-Fitなどに代表される本当の意味で体感できるゲームが一般人にも高く評価され売れたわけだが、Wiiが登場したその直後は多くのゲームアナリスト達がこれは売れないと語っていた。

 だがそれは見事に裏切られた結果からみてゲームに対して一般的な素人の方が本当の意味でリアルというものを正しく認識しているのではないかと思わされる出来事だった。

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