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2009年11月5日木曜日

Windows 7は果たして必要か?

 先月22日に発売されたマイクロソフトの新OS「Windows 7」。

 この新型OSは一体誰の為にあるのか、そもそも必要なのかを検証する。

 PCの進化と共に新たなハードウェアなどに対応する為進化を続けてきたPCの最重要基幹とも言うべき存在である基本ソフトOS。

 これまで圧倒的シェアを誇ってきたマイクロソフトはMS-DOSの時代から現在のWindowsに至るまで長らく頂点に君臨し続けてきた。

 しかし、そのマイクロソフトが、かつて無いほどの失態を帰してしまったWindows Vistaにより、その穴埋めをするべく急きょ投入を余儀なくされたWindows 7。

 この急ごしらえで作られたOSが我々に何をもたらしてくれるのか、またこのOSの出現によってマイクロソフトは息を吹き返すのだろうか?

 Vistaの失敗さえなければ、この時期に現われるはずのなかった7、その7をまずは、ゲーマーの目線から必要なのかどうか見ていきたいと思う。

 まず私は現在未だにXPを使い続けている。

 その私が前OS、Vistaに移行しなかった理由は、重すぎる挙動による著しいパフォーマンスの低下と周辺機器の対応やドライバ等も含めた多くのアプリケーションが動かないという互換性の無さだ。

 ゲーム用途でPCを用いることのある私が唯一関係ありそうなのがDirectX10だったが、このDirectXはOSに関係なく提供しようと思えば出来たはずなのに“あえて”仕様上できなくするという嫌らしい販売戦略を取ったことにより、私のみならずゲーマーの強い反感を買った。

 このことから反発の意味を込めてVistaは絶対買わないと心に決めた。

 またVistaを使用すると既存のゲームの多くがXPと比べ大きくパフォーマンスが下回る結果になっていたので買い換える意味がまったくなかった。

 それどころか、中にはまともに動いていたゲームが出来なくなるという結果にVistaは検証することにすら値しなかった。

 しかしながら、私を含めた多くの人達が32ビット版のXPを使い続けることには、無理が出てきたことも事実だ。

 まず挙げられるのが32ビット版のOSでは、メモリを3GB(ギガバイト)弱しか認識しない(使用できない。)という点だ。

 ※一部のソフトを使うことにより3GB以上の余分なメモリをページファイルのように使うことも可能だが、通常のメモリのようには使えない。(使うソフトによっては動作保障もない。)

 よって今後32ビット版を使う理由はネットブックのようなスペック的に低いものや32ビット版のソフトウェアを安定して使うこと以外にない。

 後者のこれまでに提供され所持しているソフトを安定して使いたいということであるならば、32ビット版のWindows 7を買うどころか、現在使っているXPのままでよいということになる。

 Windows 7にはXPモードなども搭載されているが、動作保障を謳っているゲームは少ない。

 加えてXPモードはUltimateかProfessionalでなければならない。

 そのUltimateは通常版が3万8800円(アップグレード版は2万6800円)Professionalは通常版が3万7800円(アップグレード版は2万5800円)これまた嫌がらせのように値段が高い。(こんな金があるのなら他にもっといい物が買えそうだ。)

 それでもWindows 7を導入しつつXPで使っているソフトを安定して使いたいというのならデュアルブートというやり方もあるが、そこまでしてXPを使い続けたい、または使わざる得ない事情があるのなら、そのままXPを使い続ければいいじゃないか、ということに結局なる。

 XPモードに頼らないWindows 7そのもののゲームへの対応状況はというと、結果から言ってあまり進んでいるとは言えない、64ビット版なら尚更だ。

 オンラインゲームに関しては現時点で対応していないものであっても、今後対応する予定のものもあるし、対応予定の全く無いものでも後から対応する可能性があるかもしれないのでまだ望みはある。

 しかしながらパッケージ版はそういうわけにはいかない。

 つい最近出たゲームであれば、Windows 7の登場を見越して対応しているものがあったり、またそうでなくてもパッチ等で対応する可能性がある。

 だが、少し古いゲームになるとそういうわけにはいかない。

 パッチで対応してくれるような所は稀だろうし、Windows 7への対応状況ですら明らかにされないことも少なくない。

 ゲーム情報サイトなどで、メーカーが動作保障を提示していないようなゲームを検証して動作に全く問題なかった支障がなかったなどと言っているものがあるが、それを鵜呑みにしてはいけない。

 あくまで起動するのに問題がなかったということであったり、少し動かした上で支障がないと言っているだけであってフル動作を保障しているものではない。

 起動しただけで満足する人や途中まで動けばいいなんて思っている人はいないだろう。(エミュレータじゃあるまいし。)

 こういった事例のものを動かす場合は今や恒例になっている“自己責任”というやつなので、かなりいい加減な診断がなされていると見た方がよい。

 では正式にWindows 7に対応しているものをXPと比べた場合、パフォーマンスはどうなのかというのを考えてみたい。(Vistaは普通に動かすだけでも重い上、使用者も圧倒的に少ないので省く。)

 XPと比べる場合、当然DirectX9ということになるが、これまで私がネットサーフィンなどを通して調べたベンチマークの結果によるとDirectX9世代に生み出されたゲームの多くはXPが7を上回っていた。

 これはビデオカードに用いられるWindows 7用のドライバ対応が進んでいないというのもあるかもしれない。

 しかし、現時点でXPが7を上回っているという結果は事実である。

 パフォーマンスの差はゲームによっても変わるのだが、XPが7に大差をつけて引き離すというものも中にはあったが、しかしそれは極めて稀なケースだ。

 ほとんどの場合は僅差といっていいものばかりだった。

 ゲームをする上においては、描画速度が最低でも60fpsを上回っていれば、それ以上はどれだけフレームレートが上がっても関係無いと言ってもいいので、マシンスペックが十分であるならば、無視してもいいレベルだろう。

 気になる点は、DirectX9版もあればDirectX10版もあるような最近のゲームにおける結果である。(両対応という物も含む。)

 具体的に言うとマルチスレッドに対応したゲームにおいては、Windows 7がXPを上回る場面が見られたことだ。

 今後、DirectX11などに対応した最新のゲームなどにおいてはマルチスレッドに対応してくる物も増えてくることが予想されるので、将来を見据える上ではWindows 7を選択するというのも有りかもしれない。

 これまではデュアルコアCPU+XPがゲームにおいては最良というのが、メニーコア+7という図式に変わる可能性だってある。

 DirectX11ならば当然表現力も増しているのでさらに美しいグラフィックでゲームを楽しめるというのは言うまでもない。(もちろん、DirectX11に対応したビデオカードも必要になるけどね。)

 そういったことから、ゲーマーとしてWindows 7を評価する場合、これまでに購入したゲームを安全かつ確実に楽しみたいというのならXPを使い続ける方がいいだろう。

 現在でも使用者の多いXPをゲームメーカーが易々と対応から外すなんてことは多くはないはずなので今後出るゲームもしばらくはXPでも遊べるはず。

 更に、やたらバカ高いOSを購入しないですんだ費用を新しいゲームやビデオカードに当てることも出来る。

 DirectX11の表現力や新しいOSへの興味があり、マルチスレッド化されたゲームを快適に遊びたいというのならWindows 7を購入すればいい。(デュアルコア程度ではあまり効果がないので、まだデュアルコアを使っているという人はCPUも買い換える必要があるぞ。)

 但し、これまで問題なく動いていたゲームが正しく動作することを潔く諦めるか、7と併用してXPも使い続けなればならないかのどちらかだ。

 ゲームをするかしないかに関わらずWindows 7で多くの人が関心を寄せるのが、動作環境の問題だろうと思う。

 今回の記事を書くに辺り、自分の使っているPCでも導入できるのか調べてみた。

 手っ取り早く調べることのできるツールとしてマイクロソフトから提供されているWindows 7 Upgrade Advisorをインストールして調べてみた。

 それによると、いくつかのソフトウェアがこのままでは使えないというのが出たのは別にして、Windows Aeroが現在使用しているビデオカードでは対応していませんと出た。

 そこでWindows Aeroのハードウェア要件を確認してみたので以下に掲載する。

 *1 GHz の、32 ビット (x86) プロセッサまたは 64 ビット (x64) プロセッサ

 *1 GB の RAM (ランダム アクセス メモリ)

 *128 MB のグラフィックス カード

 さらに Aero では、Windows Display Driver Model ドライバーをサポートし、Pixel Shader 2.0 をハードウェアにおいてサポートし、1 ピクセルあたり 32 ビットの色深度をサポートする DirectX 9 クラスのグラフィックス プロセッサが必要です。

 最良の結果を得るには、次のグラフィックス プロセッサ推奨事項に従う必要もあります。

 *解像度が 1,310,720 ピクセル未満のモニター (たとえば、解像度が 1280 1024 の 17 インチ フラット パネル LCD モニター) を 1 台サポートする場合は、64 MB のグラフィックス メモリ

 *解像度が 1,310,720 ~ 2,304,000 ピクセルのモニター (たとえば、解像度が最大 1600 × 1200 の 21.1 インチ フラット パネル LCD モニター) を 1 台サポートする場合は、128 MB のグラフィックス メモリ

 *解像度が 2,304,000 ピクセルを超えるモニター (たとえば、解像度が最大 2560 × 1600 の 30 インチ ワイドスクリーン フラット パネル LCD モニター) を 1 台サポートする場合は、256 MB のグラフィックス メモリ

 これを見る限り、私のPC環境においては一応条件は満たしているはずなのだが、ビデオカードによっては固体特有の問題が引っかかる場合があるというのを知っておいた方がいいのかもしれない。

 言いそびれたが、私は自作PC(DOS/V機)を使用している。

 市販のものを使用している方は、マイクロソフトが提示しているWindows 7の動作環境をたとえ満たしている場合であってもメーカーのウェブサイトなどで確認しておいた方がよさそうだ。

 ついでに自分の使っているM/Bを提供しているメーカーのウェブサイトでWindows 7用のチップセット等のドライバを探したのだが、、、なんと用意されていなかった。

 比較的新しいM/Bについては、Windows 7対応のドライバも用意されていたので、全くないというわけではなさそうだ。

 検証も何も自分の環境では始めからWindows 7は選べなかったわけである。(M/Bに加えてビデオカードも換えなければならない、ほとんど全部買い換える必要がある。)

 自作ユーザーの場合、比較的古めの構成で組んでいる方は、動作環境を満たしている場合でも買い替えが必要になってくる場合があるので気を付けよう。

 次に、ゲームなどはしない一般のユーザーにとってWindows 7は必要なのか考えてみよう。

 はっきり言ってゲームなんかしない人にとってはDirectX9だろうが10だろうが11だろうが関係ない話であるが、上記で述べた通りWindows 7に搭載されているAeroが最低DirectX9に対応するビデオカードの描画能力が必要なのでAeroを使いたい場合、それに対応するビデオカード又は、それに匹敵するグラフィックチップが統合されたチップセットが搭載されていなければならない。

 このAeroなんだが、Vistaの時にも同じようなことが言われたけど画面が美しくなったなんて執拗にニュース等で連呼されていることに関して疑問に思う。

 そもそもOSってグラフィックの良し悪しで決まるものだったかということ。

 そりゃ美しくなるにこしたことはないが、GUIは元々使いやすくて分かり易くする為に出来たものだろう?

 ゲームじゃあるまいし、ただ美しくなっただけでそのOSを褒め称えるなんておかしいでしょ?

 MS-DOSの時代にはGUIなんてものがそもそもなかった。

 私が始めて触れたWindowsはWindows 3.1だが、分かり易くこそなったが、重くて結局MS-DOSからソフトを立ち上げていた。(それでも2よりは大分マシになったほうらしい。)

 そんな時代には美しさなんてものよりも使い勝手が優先されていた。

 現代でもそれは変わらないと思う。(誰が美しいだけで使いづらいOSを選ぶ?)

 それに見た目だけでいいのなら、XPをWindows 7のようにスタイルを変えてしまえばいい。

 全く同じというわけにはいかないが、かなり見た目には近いものができる。

 実際私はいくつかのソフトを併用してそれを実現し、それに満足している。(見た目だけなら今のままで十分だ。)

 Aeroなんていう見た目にも興味ない一般ユーザーにとってWindows 7が必要かどうかについてだが、これにも疑問符が付く。

 ゲームをしないような一般ユーザーがパソコンを使ってやることといったら何だろうか?

 ワープロソフトで年賀状を書いたり、デジタルカメラやビデオで撮った映像を編集したり、ブラウザを使ってサイトの閲覧やネットショッピング又はオークションなどで買い物。

 その他にはメッセンジャー的なものや、メール、最近ではTwitterのようなコミュニケーションツールの使用。

 その他には動画共有サイト等で動画の閲覧などもあるだろう。

 しかし、ここで述べたことは何もWindows 7でなければ出来ないことではない。

 XPでこれまでにもやってきたことだ。

 「じゃあ、Windows 7じゃなきゃ出来ないことって何があるの?」と問われた場合、首を傾げる他ない。

 せいぜい考えられるのはタッチパネル機能だが、これはフジテレビのニュースやワイドショー番組で情けなくもWindows 7がフリーズしている様子を全国にさらけ出した。

 私は、海外のゲーム情報サイト等もよく巡るのだが、そこでも日本のフジテレビが流したWindows 7の醜態が動画で流れているのを拝見することができた。

 もはやWindows 7のタッチパネル機能が死んでいることは世界中の誰もが知っている。

 しかもタッチパネル機能を使うにはディスプレイも対応していなければならない。(Windows 7って機能を使い切るには一体いくら掛かるんだ。)

 はっきり言って一般の人がWindows 7を使ってこれまでと同じことをするというのなら、デメリットはあってもメリットはない。

 今まで使っていたワープロソフトや映像編集用のソフトが使えなくなる可能性があるし、プリンタのような周辺機器も使えるかどうか定かではない。

 最悪これまで使ってきたソフトや周辺機器を全部買いなおすハメにもなりかねない。(可能性はゼロではなく、それよりもかなり大きい。)

 64ビット版を使いたいというのなら更にその危険性は高まると言って間違いない。

 一般の人がWindows 7を使いたいと言うのなら、市販のプリインストールモデルを買い、更にこれまでの資産が無駄になる覚悟の元で導入する必要がある。

 その覚悟が無いのなら、XPを使い続けるべきだ。

 ただ、XPではなくVistaを導入しているのなら、7でもソフトや周辺機器がまともに動く可能性が飛躍的に高まるので導入を検討するのも悪くはない。

 というか、VistaのようなOSよりは7の方がいくらかマシなのでそういった場合には買い換えた方がいいだろう。(Vistaが快適に動く環境ならば7は全く問題ないはずだ。)

 一般の人はどこかのお偉いさん(又は、ペテン師まがいの記者が書く記事ね。)がWindows 7はXPよりもいいなんて話を聞いても鵜呑みにしない方がいい。

 あれは単なる売りたいが為のキャッチコピーに過ぎない。

 具体的にどこがどのようにいいのか述べていないし、よく売れているなんて言っても、ではどれくらい売れているのか、しっかり提示してくださいよと言ったところで、「Vistaの1.54倍だ。」とか「98より売れ行きがいい。」なんて抽象的なものばかりだ。(Vistaが元々売れて無いだろ。そのVistaの販売本数もいっしょに述べない点が既に胡散臭いよ。)

 商品に自信があり言っていることが正しいというのなら、グダグダ言ってないてはっきり出せるものは出しなさいと言いたい。

 大体ね、こういうパターンというか、こういった状況にあるときって大抵うまくいってないんだよね(笑)。

 何を言おうが、世間はWindows 7をVistaの改良版、Vistaのセカンドエディションか又はサービスパック程度にしか考えていない。

 それでいてあの価格は消費者が絶対納得いくものではないことは明らかなんだ。

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