海外などで国産のRPG、俗に言うJRPGがやたら揶揄されるのはどういうわけなのかというようなことを伝えているゲーム系情報サイトが、あったので取り上げてみた。
このブログでも以前“停滞するJRPG”というものを書いたことがあるのだが、今回見かけた記事が、あまりにもツッコミ所満載だったので、似たような内容になってしまうが、また取り扱うことにした。
まず、海外のユーザー等の意見から「ターン制はリアリティがない」と言う指摘について、なぜかいきなりRPGを将棋に見立てて反論しているというところから、既におかしな方向へ話が行っている。(これには、羽生名人や渡辺竜王もひっくり返ったことだろう。)
いくらなんでも将棋は無いでしょう、ターン制なら何でもいいのか?といった感じ。
将棋はRPGのようにひとつのジャンルとして次々に新しいものが誕生するようなものではない。
戦場を再現しているとはいえ、リアルさを追及しているわけでもない。
要はテーブルゲームという一種のパズルゲームなのであってここで別ジャンルについて語っても全く意味がない。
RPGの頭にJがついていることから、この場合別のRPG(例えば海外のRPG)と比べるのが普通でしょ。
更には将棋の駒をキャラに見立てて論じていたりと、荒唐無稽も甚だしいことを述べているのには笑えた。
そして頻繁にデフォルメという言葉が使われているのだが、それも将棋の話に無理やりこじ付けて、将棋は極端にデフォルメされたものであり、JRPGはそれに近いというのだ。
そんなにデフォルメされたものがいいのなら、従来の2Dゲームのような今より更にデフォルメされている物の方がいいということになるんじゃないか?
JRPGは個人の能力如何を問わず誰でもクリアできるというようなことも書いてあるのだが、JRPGはそうであっても、これもまた将棋とは相反するもの。
Bonanzaなんていうかつてコンピュータ将棋の世界大会で優勝したこともあるようなフリーのソフトウェアがあるが、あれは誰でも簡単に勝てると言ったものでは全然ない。(設定によってはアマの有段者ですら負けることがあるという代物。)
将棋のルールを知ってさえいれば誰でも解けるといったものでは決してない上、JRPGどころかFPS等よりもかなり狭き門だ。(その他の将棋ソフトに関しても同様のことが言える。)
そのFPSともJRPGを比べているのだが、これがまたお門違いも甚だしい内容。
FPSのリアルではない部分を語る節において、FPSはダメージを受けてもじっとしていれば、自然に回復するとか何かアイテムを使用して生き返るといったことを言っているのだが、それはごく一部のFPSであって、多くのものは回復もしなければ生き返りもしない。
一度死んだらそれっきり、また一からやり直すしかないというものが多い。(代表的なものにCounter Strikeなどがある。←これを代表的と言わずして何があるんでしょう?)
ヘッドショットを受けたら、回復も糞もなく即死してしまう、それがFPSにとっての普通であり、リアル。
ダメージを受けたらそれを回復呪文を唱えて回復し、死んだら蘇生させる呪文を唱えて復活するのがポピュラーなRPGとは全然違う。(RPGの場合こういったことができない方が稀でしょ?)
この部分についてリアルかどうかなんて語っても意味がないし、またユーザーから指摘を受けているわけでもないのに、意味無く取り上げている点がバカらしい。
単純な数字のやり取りや、コマンド選択式という代わり映えしない戦闘などの方が問題が大きい。
リアルかどうかという点については、JRPG保守派の意見からすると、これまた単純にグラフィックの向上といった面しかない所がJRPGが揶揄される理由の一つにあると思う。
ポリゴン処理による3Dが当たり前になった昨今、FPSやレースゲームの場合においては、3D化は必須のものとなった。(今更、かつてのDOOMのような擬似3Dには戻れない。)
しかし、JRPGはそのゲーム性において3D化が必要不可欠といったものではなく単なる演出効果でしかない。
ストーリーに重点を置くあまり、戦闘システムを取り付けただけのアドベンチャーゲームになってしまっている所も問題だ。
これらの点を踏まえた上で、JRPGはグラフィック以外の部分が従来から何一つ進化していない。
コマンドを選択していくだけの単純な戦闘、フラグを立ててはそれを処理していくばかりの単調な作業、用意されたシナリオをなぞっていくだけの一本道、新鮮味の感じられない陳腐化したストーリー等々。
これらのことが従来のままである以上3Dでなければならない理由が見当たらない。
また、その必要性も大して感じられない。
こういったことから、ユーザー等からJRPGは2Dで十分だなどという意見が出てくる。(私もその意見には賛成だ、むしろその方がいい。)
JRPGの問題点は、リアルかどうかというものよりも、ゲーム全体のマンネリ化したシステム面が問題に問われているということを、認識しなければならない。
その他にもいくら儲けたいからと言って以前取り上げたような“日本で9240円(税込)の『FINAL FANTASY XIII』が海外では5399円(定価)で発売予定。”のようなことをしていたのでは、その内、海外のみならず、国内のユーザーからもそっぽを向かれてしまうことだろう。
スクウェア・エニックスは最近、不正競争防止法違反や独占禁止法違反といったものに抵触しかねないような危ないことにまで手にかけているようなのだが、このようなことをしていては、逆に違法なことをされて不利益を被ってしまっても文句は言えないということを心がけておいた方がいい。(不当な“利益”を得ているのだから当然だよね。)
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